社会への貢献
山田商会のCSRの取組み
24.05.27COSMOS現場パトロール報告
みなさん、こんにちは。女性パトロール隊COSMOS(こすもす)です。
7年目となる今年度も新しいメンバーで『お客様目線での現場パトロール』を行っていきます。
5月27日(月)に第一回目のパトロールを行いましたのでそのご報告をさせて頂きます。
《第1現場:名古屋市北区 ガス管取替工事現場》
最初の現場では、道路を堀り、中圧管を取り替える工事を見学しました。中圧管は街から街へガスを運び、大型施設や工場など大量にガスを必要とする場合に使用されます。今回の工事ではコンクリートを割って地面を露出させたあと、ガス管を傷つけないよう手掘りで作業を進め、ガス管の位置が確認できてから重機での掘削を開始していました。あいにくの雨で現場には水たまりが多く、視界も悪い状態でした。掘削した穴には泥水が溜まり、それをポンプで吸い上げる作業も同時に行っていました。バリケードの外へ砂が流れ出すアクシデントもありましたが、交通の妨げにならないように迅速に清掃がされていました。
監理士・工事士は事前の危険予知活動に始まり、重機や部材の使用前の安全確認・声掛け・連絡・報告をしながら慎重に作業を進めていました。現場の状況や天候によってはやるべきことや注意すべきことが増え、工事だけではなく周辺への影響も考慮する必要があるため、予定通りに作業を進めるには準備と予測が非常に重要なのだと感じました。
《第2現場:名古屋市西区 バルブ取り付け現場》
こちらの現場では、道路を掘ってガス管を露出させ、一時的にガスを止めてからバルブを取り付ける作業を見学しました。「ガス」と聞くと多くの方は「ガス漏れが怖い」「爆発するのでは」と心配されるかもしれません。ガス管の工事では、ガス漏れを防ぐためにガス管内の圧力測定を必ず行います。圧力が一定でない場合、ガス管のどこからかガスが漏れているということになります。ここでも監理士・工事士たちは圧力が保たれているかどうかを、眉間にしわを寄せながら真剣に圧力計を確認していました。このような細かいチェックが、ガス利用者様の安全へとつながっていくのだなあと改めて感じた瞬間でした。
この現場では歩道にガス管があったため、歩行者は車道へ迂回する必要がありました。そのため、車道の一部を使う迂回用の仮設歩道にはバリケードなどの安全確保がされているのはもちろん、歩道と車道の段差解消のためのスロープも設置していました。少しの段差でも事故につながる恐れがあるためです。小さなことだからと見逃し、それが積み重なると大きな災害へとつながっていきます。だからこそ、事故の元となる要因をひとつひとつ解消しながら、安全かつ迅速に作業が進められていました。
《融着作業実習》
ポリエチレン管(PE管)の融着体験をしました。「融着」とは電気の力でポリエチレンのガス管を加熱融解させ、冷却することで一体化させる接合方法です。体験で使用したガス管の太さは30Aで、一般的なご家庭へガスを引き込む際に使用するガス管のサイズです。今回は「切断」「固定」「融着」の工程を体験しました。
まず、PE管を適切な長さに切断するため、切断予定箇所に油性ペンで印をつけます。その印にパイプカッターをあてがい切断しますが、女性の力でも楽に切断できました。PE管を固定する前にひと作業があります。融着箇所の清掃です。融着部分にホコリなどの異物が付いていると、最悪の場合ガス漏れが発生する恐れがあるため、ウェットティッシュで管の汚れをしっかりとふき取ります。その後、ガス管と継手をクランプで固定し、融着機を使って継手を通電させ、融着箇所を加熱します。継手が十分に冷えたら融着完了です。なんとかうまく仕上げることができました。
普段、目にする機会が少ない融着体験は有意義な時間でした。特に印象深かったのは、指導者が「油性ペンが乾くからすぐキャップをしてね」といった細かいアドバイスをして下さったことです。こういったマメな精神が今回見てきた現場でも徹底されていて、だからこそ安心安全にガスが使えるのだと感じました。
《まとめ》
第一現場・第二現場、供に雨の中、事故・怪我に細心の注意を払って作業が行われており「安全のためにこんなことまで気を付けているのか」という事例がたくさんありました。しかし一方で工事中であることを通行人・車へ示す標識が経年劣化で見にくくなっていたり、看板や注意書きが重なって一部見えない箇所があったりと気になる部分もありました。現場に不慣れな私たちだからこそ「普通」になってしまっている「異常」はないか、「異常」を見つけられるのではないかと思いました。次回以降もお客様目線を含めて「外側からの目線」をより意識していけたらと思います。